2019/08/31

芸事の極意

実はこれ、オトナの生徒さんから頂いた本。
バレエを踊る上でも役立ったのかしらん?

〈日本の身体〉は西洋人の身体に比べて
非力で小さい傾向にあるのでその分、
目には見えない〈気〉とか〈間合い〉をもって
身体をコントロールすることに長けたのかな?
というのが私の自論というか、想像。
日頃のお仕事に忙しいOL皆さんが、心身気持ち良くリセットするために仕事とはかけ離れた〈バレエ〉に没頭するように、私も毎日寝る前くらいは踊り関係のことからスッキリと離れて、本でも読んで寝ようと思うのですが、好きが高じてやっぱり踊りや身体関係の本になってしまいます。
今読んでいるのは武道館の内田樹さんの『日本の身体』。
この中に、
人間には繰り返し参照する「あの時のあの感覚」が必要。
自分の身体が一番素晴らしい状態だった理想的瞬間という戻るべき原点の感覚さえあれば、何があってもリセットして、身体をその原点に合わせて補正することができる。
スポーツ教育も武道も、それを手助けをしてあげられるかどうか。
とあって、バレエを教えている私はウンウンと深く頷き、自分の仕事が何なのかを再認識。
自分自身についても決して完璧ではないけれども、自分の戻るべき原点となる「あの時のあの感覚」があったからこそ、怪我しても挫けず今に至るのかな?と思います。
繰り返しの中から見出す己の原点。〈バレエ〉も武道も同じ。繰り返しは芸事の極意です。


【今日の参考映像】その「繰り返し」の質も重要。。。