2014/08/12

踊る弔いお盆

 世の中のお盆休みとはほぼ無縁の生活ですが、さすがに今日はおチビちゃんたちのクラス「プチバレリーナ」がお休みで仕事がナッシング♪
私の様なフリーランスの場合、こーいう日は“休日”ではなくて“失業の日”です。
が、今日はせかっくのこーいう日なので、じっくり自分の稽古をしました。
私の子供時代は夏休みといったらバレエの稽古に明け暮れるのが当たり前でした。



スパイスを炒めて、

バレエ団のジュニアクラスの稽古に通う一方で、海外からやってきた先生のワークショップを受けて、その合間には古巣(育ての親=先生がいる稽古場)の稽古にも通って、夏に行われる教室の発表会のリハーサルにも出て.......
若い子供とはいえ、翌日の朝、起き上がるのが辛いほどハードでした。

今日の写真は私がたぶん中学生の頃の写真。
夏だけ古巣の教室に凱旋しての発表会出演。
あらゆる役をやりましたが、中でも思い出に残っているのが『くるみ割り人形』で教室の後輩ふたりと踊った中国の踊り。
この間まで手間のかかる生徒だった私が後輩の小学生ふたりの面倒を任されての舞台でした。
が、この後輩ふたりがとても賢く礼儀正しいふたりで、結局は私が面倒を見る必要はほとんどなく、私も彼女たちも十分に踊りに集中することができたいい本番でした。



チキンカレーと豆カレーの2種類を作りました。
夏はやっぱりカレーでしょ♪
ふたりのうちのひとりはその後、ヨーロッパに渡ってカンパニーに入りプロになりました。
もうひとりも、教室の中で際立って頭のいい後輩だったので、きっとプロになれたと思います。
が、残念なことに29年前の今日、御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機に弟と乗っていて亡くなりました。
29年の前のことですからね、あの事故を知らない人もいるかもしれませんが、たくさんの人を乗せた国内線が墜落した大事故でした。




稽古場にマスコミの人が来ていて、先生が気丈に対応している姿を今でもよく憶えています。
私にとっては身近な人が突然いなくなった初めての経験でした。

あれから29年も経ったんですね。
中学生だった私は立派な?オバちゃんになったというのに、有難いことに身体が丈夫なのをいいことにまだ踊っています。

自分がダラダラと過ごしてしまった一日は、実はもっと生きたいと思いながら死んでいった人の大切な一日。
そんな話(言葉)を聞いたことがあります。
踊れる身体があるんだったら、ツベコベ言わずにしっかりやらないと。
とってもクレバーで可愛らしかった彼女には今も踊っていて欲しかったな、と思う夏の盆です。