2020/11/20

足して割りたいけど……

バレエは手足が長くて痩せていて、顔が小さくて、もちろん体も柔らかくてスプリッツも開脚も、足が縦横に開く股関節の持ち主である事が良しとされがちです。
 が、人間なかなかその全てを兼ね備えて生まれてくるわけではありません。 
180度開脚ができる友達を見て「私だって」と頑張るバレエ女子を見ると、あぁ、今、目の前にいるこの少女はウン十年前の私だな、と思います。 😌

私がバレエを教えているクラスには大人、子供ともに実に様々な体型、体質、そして個性の生徒さんたちがいます。
長身だったり小柄だったり、痩せていたりぽっちゃりだったり、ガチガチに体が硬かったりホニャホニャ過ぎて踊るのが大変だったり……
あの人とこの人を足して2で割ると丁度いいんだけどな、とよく思います。
でも、それができないのが人間。
私も誰かと足して割れるわけじゃなし、実際に足されても嬉しいかというとそうでもなく。🙄
人との違いにこそ自分の個性があり、そこを否定することなく頑張って自分を磨き続けること以外に道はないな、と思います。
少女が夢見るお伽話が多いバレエですが、その現実はなかなか厳しいものです。
そんな事を、まだ心身いたいけなバレエ少女たちに話す機会も増えてきた今日この頃。
このコロナ禍、懸命に稽古をするバレエ女子たちには引き続き、強く美しく、もちろん今のままの可愛さも失わずに大きくなって欲しいな、と思います。😊(私だってッ💪😤✨)

【今日のバレエ映像】
生徒さんの中には、バレエを踊るのはもちろん、バレエの衣装作りにも興味を持っている生徒さんがいます。
私はポアントのリボンやゴムをつける以外はほとんどお裁縫をしませんが、こういう映像を見るのも大好きです。⤵︎
衣装さんに衣装合わせをしてもらっている間も、空いている両手で立ったままポアントのリボン付けをしているダンサーに共感。(3:40〜)
本番直前は1秒たりとも無駄にしたくないですからね。