2020/07/30

ポアント4700円(S59年)

老舗バレエショップ倒産で〈動産〉となったポアント。
誰か欲しい人がいるはず、と思って私が日頃、自分の稽古でお世話になっている稽古場でも聞いてみたら、やっぱりいますね。
長年の愛用者、ここのポアントじゃないと困る……という人。
管財人さんのもとへと渡ったバレエダンサーに欠かせないポアント。
店舗に注文して買うのとは勝手が違います。
担当の弁護士さんにあれこれお伺いして、可能な限り確実に必要としている人のもとへ〈ラストポアント〉が渡るように。
淋しいですね、、、コロナで老舗バレエショップが消えてしまうって。😢
ネットオークションで妙な値段で売り飛ばされてしまうんだったら、やっぱり愛用者に定価で買って欲しいです。私は残念ながら愛用者ではないけれど。

バレエ関係の書類を整理していたら、なんと昭和59年の領収書が出てきました。
〈佐藤麻実〉とは私の旧姓で、郵便局からお金を振り込んだ先の〈本多静雄〉とは
国産のポアント工房「綜芸」の今は亡き職人さん。
夏の発表会が終わると、必ず成長中の私の足のサイズを測りに稽古場まで来てくれて
つま先が痛いのなんのと、決して先生には言えないポアントの悩みを
事細かに聞いてくれた上で
新しいポアントを作ってくれた〈優しいおじさん〉です。
昭和59年とは私が10才の時。子供の頃は「綜芸」を愛用していました。
当時で一足4700円。決して安くはありません。
が、なんと今はフルオーダーだと12000円強だとか。😳

【今日のババにゃん】
お気に入りのテラス席(=私の机の上)でブランチ中の「ミケ」。