2011/07/22

“影武者”来日中

今日は東京文化会館でアメリカン・バレエ・シアターの『ドンキ・ホーテ(スペシャル版)』を観て来ました。
何がスペシャルかというと、各幕ごとに主役のキトリとその恋人バジルのダンサーが入れ替わること。





つまり、ABTのトップダンサーあれこれを一夜にして観られると言うわけです。




【第1幕】パロマ・へレーラホセ・カレーニョ
さすがはベテランペア。パロマのキトリは本当に根っから明るい感じで観ていて爽快。
今年でABTを引退するホセの回転軸は本当にキレイ!


【第2幕】シオマラ・レイエスアンヘル・コレーラ
10回転こそ回りませんでしたが、アンヘル・コレーラは俺が回ると客が喜ぶということをよく知っていて、随所でクルクル。やはりラテン系ダンサーのバジルはステキです。

【第3幕】加治屋百合子ダニール・シムキン
事実上、今回は加治屋さんの日本での主役お披露目公演。でも、女性客の半数以上がまだ坊やのような新星シムキン君ファンだっだのでは?加治屋さんのキトリに駆け落ちまでしてようやく祝福される結婚に漕ぎ着けた喜びがあまり感じられなかったのが残念。

『ドンキ』は踊りのテクニックはもちろんですが、ダンサーとしての“華”が大きく影響する演目だということを改めて痛感しました。

西海岸生まれのアメリカ人

さて、今宵の本題は第2幕でキューピッドを踊ったABTのソリスト・ダンサーのサラ・レインさん→

彼女こそ、映画『Black Swan』で主演女優賞を受賞したナタリー・ポートマンのダブルダンサー(=つまり踊る影武者)を務めたダンサー。

彼女の踊るキューピットはシンプルな振りながらもとても軽やかでキュートでした。
これからABTの公演をご覧になる方は是非彼女にご注目あれ。
小柄だけれどもプリンシパルになって欲しいダンサーです。


“踊る影武者”サラ・レーン