2011/07/20

鰻に踊る

今日は北海道産の新物「さんま」を食べて秋の味覚を先取りしましたが、明日は「土用の丑の日」。

お店に食べに行きたい所ですが、並んで食べる程、のんびりもしていられないので、帰国子女ではない純国産の蒲焼きを稽古場の帰りに買って帰ってくるつもり。

山椒が大好きな私の場合、鰻がメインのようでいて、実は鰻の脂とタレの甘さの中にあって更に引き立つ山椒を味わっているような気がしなくもありませんが、とにかく明日は鰻。

なんだかんだ日本人はクリスマスにケーキを食べるのが好きなように、丑の日に鰻を食べるのも好きですね。
私も二ポン人ですから、明日は素直に鰻に踊らされようというわけです。
そこで、今宵はちょこっと鰻の予習。



時代の最先端を突っ走っていた
源内せんせ

その昔、奇才として知られる平賀源内が知り合いの鰻屋に「夏は鰻が売れなくて困る」と相談を受け、〈今日は土用の丑の日〉と書いた張り紙を店先に出したら、とたんに繁盛したとか。

丑の日に「う」のつく食べ物を食べると健康にいいという言い伝えがあって、それが「うなぎ」の「う」と合致して、みんながこぞって鰻を食べるようになったそうです。

いつの時代も人間は健康でいたいんですね。
そして、いつの時代も電通もビックリのブーム仕掛人がいるんですね。






少し脇道のそれますが、今村昌平監督のカンヌ映画祭グランプリ作品「うなぎ」という映画がありましたね。
懐かしい。

人間のヌメッとした面を見事に描いた作品で、私はとても好きです。
できればまた映画館で観たい。

と言う事で私は明日、稽古を終えるなり、即自転車にまたがり、鰻へと走ります。

今夜は涼し過ぎて寒い。。。
皆様、夏風邪をひきませんように。
私はなんだかんだ元気です。