「えーーーーー、こんなんで踊るなんてありえなーーーーいいいいいいい!!!」
オトナからバレエをはじめて、生まれて初めてポアントに足を入れてみた生徒さんが、ついこの間までポアントのレッスンの際に絶叫(ちょっと大げさ)していたひと言。
履いたポアントは必ず干しましょう! コレ、長持ちの秘訣。 |
足に優しい履きやすい靴が色々と売られている昨今、ポアントは世界で一番履きにくい靴。
未完成品にして一足5000円以上は当たり前。そして場合によっては1ヶ月と持たない耐久性の悪さ。
そんな靴なのに不良品と言われないのは、それが〈ポアント〉という靴だからに他なりません。
〈憧れ〉のポアントに足を入れた途端にその〈憧れ〉はリアルな〈現実〉に変わります。
でも、その“あり得ない靴”で踊るからこそ、観る人に「あぁー、私もいつの日かトウシューズを履きたい」と夢見させるわけです。
「あり得ない!」と絶叫していた生徒さんがつい最近、初めてポアントでパドブレをしました。
怖かったらバーにつかまっていてもいいと言ったのですが、果敢に両手を離してアンオーに。
ゆっくりながらもパドブレ♪ パドブレ♪
そして私にひと言「パドブレ、楽しかったぁ〜」
生まれて初めて味わった“あり得ない靴”の楽しさ。
教える立場の私は「楽しかった」のひと言を聞いて、ホッ。。。。。
よくある質問「靴の中で足はどうなってるの?」 |
このスキルさえあれば、踵がなかろうが、ちょっとくらいキツくて足先が痛かろうが、“あり得ない靴”も“あり得る”わけです。
ちょっとヨチヨチなパドブレで大きく踏み出した第一歩。
これからも“あり得ない靴”を履いてどんどん前進していって欲しいです。
→ポアントの中で足はこうなっています。
足指はグーにならずに伸びています。
足首前は最大限にストレッチされた状態。
ポアントの釘も見えますね。
これで踊るんですからポアントはミラクル!
ポアントを履いていることに誇りを持ちましょう。