2011/06/01

プリンシパル直伝

暑さにやられないようにしながら
節電につとめる予定の今年の夏。
早くも勉強のためのチケットを買いました。

吉田都さんが将来プロのバレリーナを目指すお嬢さん達に教えるレッスンの聴講券。
オーディションで選ばれた金の卵たちの夏期講習。
去年も聴講しに行きました。
この日ばかりは小田急線に揺られて新百合ケ丘まで遠征。
昭和音楽大学構内のホールで行われます。

私の子供時代は世界でプリンシパルになるような日本人バレリーナがまだいなかったので、夏の講習は外国人の先生に教えて頂いていました。





それが今では、決して背が高いわけでもなく、すごーく鼻が高いわけでもないけれども、日本人として精一杯努力をして世界の頂点に立った方から直々に教えて頂けるわけですから、本当にすてきな時代が到来したんだなと思います。

私の頃はどんなに頑張っても、日頃のお稽古場で世界のバレエを日本人として身近に感じ、学ぶというチャンスはありませんでしたから。

去年、聴講していて私が一番グッときたのは、受講生のなかでも最も小柄でシャイな女の子が、都さんに見詰められる中、緊張のあまり身体がうまく動かなくなってしまって踊れなくなってしまった時のこと。




吉田都さんは「大丈夫よ、私もそうだったから」と優しく声を掛けて、彼女にもう一度踊るチャンスをあげました。
その小さな体にかつての自分を見ていたんでしょうか、都さんは小柄でシャイな子にとりわけ優しかったような気がします。

テクニシャンなプリンシパルというだけではなく、存在そのものが次の世代の希望となっていることが吉田都さんの素晴らしさです。

8月13日(土)14:00〜16:00 昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(1500円)
この講座の聴講は一般の方でも可能です。
電子チケットぴあの[Pコード412-622]で聴講券の購入可能。
詳細は昭和音楽大学生涯学習センターのサイトにもありますので、ご興味のある方は是非♪

舞台で拝見する吉田都さんはもちろん素晴らしいの一言に尽きますが、若いダンサー達を前にした吉田都さんもそのお人柄がやはり凡人ではありません。
踊ってステキな人は踊っていないときもステキなんです。