2014/11/02

やっぱりゲラン!

実は、NYから帰ってきてからずっと気になっていることがあって、帰るなり色々な人に聞いて回っていたことがあります。

「ねぇ、イザベル・ゲランって今どこにいるか知ってる?」

今日の「ゲラン」とは、おフランスの高級化粧品GUERLAINのことではなくて、パリ・オペラ座バレエ団の元エトワール、イザベル・ゲラン(Isabelle Guerin)さんのことです。
実は、Manhattanの稽古場の朝のPro Classにいらっしゃたんです。


朝のPro Advance Classは10:00〜、10:30〜、11:00〜と時間差でスタートするクラスが毎朝2〜3クラスあって、その日の自分のスケジュールや体調、担当の先生に合わせて、各々のダンサーが稽古をしに来ます。

その日は11:00からの稽古を受けようと10時過ぎに稽古場に入って、廊下でストレッチをしながら10:00スタートのクラスを覗いていたら、イザベル・ゲランにそっくりのダンサーが!
若いダンサーがポアントを履いてセンターをガッツンガッツン踊っているその隅の前の方で、汚ったなーいバレエシューズに全身黒ずくめのクテクテの稽古着(というかTシャツ)姿のゲラン似????の人。
しかーし、その身体能力、身体感覚、美しさはどうみてもフツーのおばちゃんじゃない上にオーラが見える!
そっくりだけど、まさか.......とか思いながら、しばし拝見していたのですが、前にも書きましたが、ここはパロマ・ヘレーラといった各カンパニーのプリンシパルが黙々と稽古をしに来ている稽古場。
相手はどんな有名人でもジロジロ見るのは失礼。
みんなと同じダンサーであり、でも当然ながら稽古場の誰もが敬意を払う存在。
恐れ多くて、自分のクラスの稽古場に移動して“拝見”するのは止めました。


1961年生まれ、53歳。
ヌレイエフのミューズ、Manhattanで現役です。

稽古場でお見かけしたのはその日だけで、それ以来、ずーーーーっと気になっていたんです。
それが、先日分かりました!
やっぱりあれは正真正銘のイザベル・ゲランさんだったんです。
彼女は今、NY在住。
InstagramにNYでの日常風景の写真を載せていました。
ステキな足(だけ)の写真もいっぱい。

パリオペがプラテルかゲランがという時代、私の憧れは断然ゲランでした。
理由はうまく言葉で言えませんが、芯の強さから出てくる繊細さに憧れます。

笑わずして美しい女性。そこが大好き。
バレリーナはもともと美しいんじゃなくて、
磨き続ける努力をしているから美しいんです。

日本人にもそういう女性がいらっしゃいます。
今日はそういう先生にポアントの稽古を見ていただきました。
偶然にも先生もゲランと同世代。

美しさに妥協はないのだぁ〜!と心改めながらストレッチをして寝ます。
まだ???40代ですからね♪
今の自分にできることを最大限やらなくっちゃ、バレエに失礼。