2014/11/18

休符を奏でる踊り


今日は仕事終わりでピアノ演奏を聴きに行きました。
日頃の稽古でお世話になっているアカンパニスト(バレエレッスンのピアノ伴奏者)さんの演奏会。

どんなに身体や気持ちがクタぁ〜っとしている時でも、彼女のピアノで稽古をすればすっくと立ち直れる、そんなピアニストさん。
エレガントでありながらも、男まさりの潔いエネルギッシュな音色が、いつでも、どんな時でも踊らせてくれます。

そんな彼女が弾いたのは
シューベルトのピアノ・ソナタNo.16
第1楽章の出だしがなんだかとても切なくて好きです。



【本日の演奏会の復習 ★1曲目】
そのシューベルトのピアノ・ソナタNo.16 第1楽章を。(約13分)
演奏は私が好きなピアニスト、Mitsuko Uchidaで。


ちょっといい方が変かも知れませんが、音楽は音符だけじゃなくて「休符」も奏でているような演奏が好きです。
ピアノ演奏を見ている時、私が特に聴きたいのは「休符」というか余韻であり、特に注目してしまうのが鍵盤から指を離す瞬間と、ペダルをどんな感じに踏んでいるか。
ワタシ的にはペダルの離しどころが肝だったりするので。
なので、長いドレスでピアニストさんのペダルを踏む足元がまったく見えなかったりすると、私にとってはちょっと残念なんです。
少々変な演奏会の見方、聴き方かも知れませんね。

踊りも「休符」を奏でる、というか踊れるような踊りが理想です。
もちろん、音があっての踊りでもあるわけですが。

【今日の2曲目】
今日の演奏会で初めて聴いたドビュッシーの「版画」という作品集から「パゴダ(宝塔)」という曲。(約6分半)
ドビュッシーが1889年のパリ万国博で初めて耳にしたガムラン音楽にインスパイアされて作った曲だそうで、アジアンな美しさゆらめくとてもステキな曲。
穏やかで優しい気持ちになれる1曲です。