2017/08/31

文化を持った足 👣♬

オペ室で喉に入れていた?管を取った時に
全身麻酔から覚めました。
でも足首から先の局部麻酔は
明日にならないと完全に切れないので
自分の足がほぼ無感覚で気持ち悪い……
夜になってようやく
足指が少し動かせるようになりました。
少々痺れている感じでまだ痛みを感じる所までは
覚醒していません。😢
今日は朝の7時から約1時間かけて2種類の点滴。
8時からオペをしてくださる先生が来て少々お話し。話す相手は私じゃなくて看護婦さん。
「この足は典型的なバレエをやっている足だよ。あのトウシューズって靴の中で足がどうなっていると思う?
(以下、履いたことがあるんじゃないかと思うくらい正確なポアント関するDr.解説)
この人は左足の方が少し大きくて、この長い第2指(=人差し指)にバランスがあって立ってるね、右の方は1本外の第3指かな、
(気持ち悪いくらいの大正解)」
話はやがてトウシューズが人間の足には非常に“非情”だという話になったのですが、私にとって面白かったのはここから先の話。

Dr.曰く、人間が多種類の馬の交配で作り上げたサラブレッドはフツーの馬と違って、人間で言うところの第3指=中指で絶妙なバランスを取ってより速く走れるように進化しいてきた生き物だそうで、あの蹄そのものが第3指に当たるとか。
確かにサラブレッドの走る姿は細い足でルルベしたままに見える軽やかで美しい足運び。✨🐎✨



【今日の晩ご飯@病院】21時間ぶりのご飯😭
カブとお揚げの味噌汁、鶏ごぼう煮、
ホキのコーンマヨネーズ焼、漬物、
ご飯には持参したじゃこ山椒ふりかけ♪
もちろん足りない………
まったく動いていなくても
生きているとお腹は空くのね…😓
 そんなサラブレッドとバレリーナは同じようなことをしているんだ、というのが数多くのバレエダンサーの足オペをしてきたDr.のバレエ考。
「トウシューズが足に悪かろうが仕方がないんだよ、これって人間が持つ“文化”のひとつだから、酒はカラダに悪いとか言われているのに、俺が好き好んで飲んでいるのも人間が持つ“文化”のひとつだから仕方がないんだよ、だから足、治そう!」と、Dr.の話は少々強引にまとめられてオペ室に向かいました。😆

8時から麻酔のマスクをつけて深呼吸多分3回くらいでもう意識なし。その後、私はうつ伏せに寝かされてオペ。
膝オペの時もそうでしたが、名医は仕事が早い!
Dr.が内視鏡で作業をしたのはたったの約12分だったそうで、それでも当初想定していた10分を2分オーバー。
これは予想以上に私の長母趾屈筋がボロボロで本来ある姿(ツルッとしたうどんみたいだそうです)に整形して周辺を掃除するのに要した時間。
とは言え2分。早業というか神業。
執刀医の仕事の早さが術後の回復の早さに影響してきます。
これは数回のオペ経験で私がリアルに実感したことです。


【今日の夜おやつ】大好きな紀伊国屋のドイツ🇩🇪パン。
レーズンたっぷりのライ麦パン。
これに赤ワイン1杯もあればいいのにな…😢

オペ後にDr.から
「オペでやるべきことをはすべてやったので後はあなたの“文化”をもって1日も早く復帰して欲しい」と言われました。
これぞまさに名医の名言。
いい言葉。☺️

明日から“文化再構築”のリハビリです。







【今日の踊り映像】
生徒さんが観に行った来日中の上海歌舞団=Shanghai Dance Theatre 。
中国版Swan Lakeかと思ったら、美しい朱鷺(トキ)でした。Chinese Beauty、ステキです。