今日はシェークスピアの国のバレエを観てきました〜。
現在、来日中の英国ロイヤル・バレエ団の「ロミオとジュリエット」。
主演はジュリエットがマリアネラ・ヌニュスさん、ロミオがティアゴ・ソアレスさん。
これまで色々なカンパニーの「ロミジュリ」を観ましたが、
さすが、シェークスピアの国のカンパニー、演出が大変細かく、衣装やセット、照明には威厳を感じる重厚感がたっぷり。
バレエうんぬんを超越した演劇として大変すばらしく見応えのある舞台でした。
一番印象に残ったのは、ジュリエット役のマリアネラ・ヌニュスさんの演技。
やり過ぎずとても自然でありながら、どんなジュリエット像を描き演じているのかが明確。
私が一番気に入ったのは、ラストのロミオの死を知ったジュリエットが大きな口を開けて嘆き悲しみ、何の迷いもなく短刀を自分の胸に突き刺す場面。
あんなに大きな口を開けて悲しむジュリエットは初めて観ました。
もし台詞があったとしたら、言葉ではなく絶叫のシーンでしょう。
そうそう、時折、街の群衆の中をフラフラと歩く足の不自由な乞食がいる演出が良かった。
まさにシェークスピア・ワールド。
私には若い2人の悲劇を予感させる死神が歩いている姿に見えました。
ロイヤルの「ロミオとジュリエット」、29日(火)まであと2公演あります。
残席わずかだと思いますが、お時間のある方は是非是非。