2015/04/09

美輪さまワンダーランド♥

今日は寒いけどいい天気♪
気分よく自転車を漕いで新国立劇場へ。
ついに観ました、美輪明宏さんの『黒蜥蜴』!
なかなか取れないというチケットを先行予約で何とか入手。
たったひとりで未知なる世界に飛び込みました。
長年のファン(=信仰者?)があまた集まる劇場に入ってみたら、新参者の私の席はすこぶるいい席でむしろキンチョー♪
開演14:30。2回の休憩を挟む全3幕。
終わったのはなんと日が暮れた18:00。
その感想を一言で言うなんていうことができないくらいの壮大な美輪様ワンダーランドにすっかり悩殺されました。
全三幕の豪華絢爛、壮大なストーリーの『眠れる森の美女』をも凌ぐ濃厚な、そして屈折した愛の世界にク〜ラクラ。
なんと言っても江戸川乱歩原作で、若かりし美輪明宏さんに恋破れた三島由紀夫の戯曲ですから、当然、濃いです。



 ロビーは各界の名だたる方々からのお花でいっぱい。
実は、つい2週間ほど前に某スタジオのエレベーターでリハーサル中の美輪様とご一緒させて頂きました。
「今度、初めて拝見しに伺います!」とか言いたかったのですが、もちろんキンチョーのあまり何も言えず、私はエレベーターガール(=おばちゃん)に徹するのが精一杯。
「黒蜥蜴」のリハーサルが行われるスタジオはいつも決まっていて、スタジオのドアの外にまで不思議なお香(香水?)の香りが漏れ漂ってきます。
その独特の香りが今日は幕が開いた途端に漂ってきてドキッとしました。



ロビーに飾られていた美輪様ドール。
ショップも充実の品揃え。
本、CDはもちろん「ミワちゃまTシャツ」、
そして「黒蜥蜴シールタトゥー」なるもの。
劇中に使われていた音楽はすべてクラシック。
バレエ音楽「ロミジュリ」の中からも2曲ほど使われていました。
そしてビックリしたのがクライマックスの第3幕。
なーんとプロコフィエフの「シンデレラ」の中の有名なマイナーワルツの音楽に合わせて、純白キラ☆キラのドレスを着た美輪様がひと踊りしながらご登場。
と途端に会場から拍手。
新参者の私も美輪様ワールドの“流儀”に従って拍手。
そしてそのままなんとも言えないギラギラこってりの歪んだ愛の世界にドップリで芝居はTHE END。
もちろんスタンディング・オベーション。

東京公演は3分でソールドアウトで急きょ追加公演が決まったとか。詳細はこちら
皆様も是非一度は濃厚な愛と言う名の犯罪の世界へ。
はぁ〜、今日は観て良かった。
そして今宵は黒蜥蜴にうなされそうです。。。。



【「黒蜥蜴」第3幕より〜“黒蜥蜴”こと緑川夫人登場シーンのワルツ〜】
バレエをやっている皆さんならきっとご存知のこの曲です。
私は今後この曲を聴くと美輪明宏さんの姿がチラついてしまいそうです。
ちなみにカーテンコールの曲は昨日のブログに乗せたチャイコの「センチメンタル・ワルツ」でした。