西洋の上流階級のお嬢さんがお年頃になってドレスを着て社交界にデビューするというアレです。
ディズニーランドの写真館でレンタル衣裳に身を包みお姫姿のフォト撮影で大満足の日本人にはまったくピンとこない世界です。
社交界といえば世界的に有名なのがウィーン。
まずは今年のウィーン国立歌劇場のデビュタントを見てみましょう。
実は私の教室にはこのウィーンのデビュタントに代表される社交界のワルツを本場ウィーンの先生に直々に習いにいった生徒さんがいます。
海外での武者修行を推奨している我が教室きっての強者です。
先生はなんと上の映像のデビュタントたちを先頭で率いる3人の先生のうちのひとり。右側のロン毛で長身のエディ先生。
生徒が日本から持参したヒール靴(3000円、、、) 本場の先生から開口一番、 「コレ、踊りの靴?」とツッコまれたとか...... |
なんでもウィーンでは日本でいうところの中学生になると学校の授業でワルツを習うそうです。
女性は美しく、そして男性はそんな女性を優しくリードしながら優雅なワルツステップができることが一般教養のひとつ。
これができてはじめて、女の子はステキな淑女になり、男の子は頼もしい紳士になるんですね。
日本とは文化的背景も教育そのものもまったく違います。
ウィーンの若者たちを指導する立場にあるエディ先生は、街中の老夫婦や外国からやってきた超初心者の私の生徒にもそれはそれは丁寧に、そして熱心に教えてくださる先生だったそうです。
そんなウィーンを代表する先生に私の生徒は超初心者ながらも“リズム音痴”にだけは思われたくないと、日頃のバレエの稽古で培った踊りのスキルのすべてを出し切ってワルツステップの稽古に挑戦!
その結果、二日目の稽古からはえらく熱心に(=厳しく)ご指導頂けて、一切休憩なしの左回りのワルツステップの稽古で酔っちゃってク〜ラクラ。。。。
吐き気と闘いながら涙目で稽古をしたそうです。
優雅に見えてけっこうハードなマンツーマンの稽古の勇姿はコレです。⤵
エディ先生、背が高いのね〜。
手を握りあってのワルツ♪
でも、顔はお互い違う方を向いているのが常なので、お相手がどんなにイケメンでもうっとり眺めながらワルツに身を任せるとことはできないんだそうです。
でも、そこがいいんでしょうね、お互いの体の重心移動というか、体の流れでふたりがひとつになる。
男女ペアになってのワルツステップ、そこが肝でしょう。
楽天の通販?で買った安物ヒールで熱心に稽古して 血豆に.....トホホ |
エディ先生もきっとそんな先生かな。
是非また女子力をアップしにウィーンに武者修行に行ってください。
ワルツステップは芸術を愛する人間の一般常識です。
次回は是非、ちゃんとした靴を買っていくのですよ。
その辺のアドバイスを私がちゃんとしなかったのがいけなかった。(反省.....)
そしてこちらがその本場の社交界ワルツ♪
ク〜ラクラの左回りがお決まりだそうです。
クラッシュしないのも技術ですね。