2012/01/16

質問の答え

今日は発表会の参加される生徒さんから、グラズノフ作曲のバレエ音楽『四季」の中から「冬」を踊るに当たって、この演目が一体どういうストーリーでどんな踊りなのかという質問がありましたので、この場を借りてお答え致します。

リンク先のWikipwediaをご覧になって分かるかと思いますが、グラズノフの『四季』は、バレエ作品として有名な『白鳥の湖』や「眠れる森の美女」の振り付けをしたプティパという人がグラズノフに音楽製作を依頼して作った歴としたバレエ作品です。

しかし、なぜか当時の振りのまま現在のバレエカンパニーが主要演目として上演することはほとんどなく、私自身も原典の振りを見たことはなく、もちろん原典版で踊った事もありません。
私の知る限り、バレエ作品としてのDVDもありません。

私がグラズノフの『四季』を知ったのは子供の頃。発表会で踊ったからです。
(当時のことはこちらを参照)
この時は先生が私のために振りをつけてくださいました。
残念ながら昔のこと過ぎて、当時付けて頂いた振りはまったく記憶にありません。。。

グラズノフの『四季』はストーリーはほとんどなく、四季折々の情景をバレエで描くといった作品。
恐らく作られた当時もそうだったんじゃないかと思います。
原典版の振りは現代に伝えられていませんが、バレエのために作曲された音楽なので、その旋律はとても美しく、しかも1曲、1曲が手頃に短い曲ゆえ、よくアマチュアダンサーの発表会に使われます。

海外のお教室の発表会でこの『四季』を踊っている映像を見つけましたので、暇つぶしにご覧ください。
まずはこちら。どうやら冬の女王さまがいるストーリー仕立てのもの。(生オケがいまいち‥‥)
そしてもうひとつはシンプルに冬の情景を描いたもの。



ちなみに今回のDance Alive Balletの発表会で踊る『四季』の冬は、美しい旋律が描くロシアの冬の情景をそのままシンプルな踊りに込めて振り付けをしたものです。

これで答えになったかしらん?
自分の踊る作品について勉強するのは踊る上でとても大切なことです。
イマジネーションが膨らむと踊りの質も大きく変わります。
ロシアの美しい冬の情景を思い描きながら踊って頂ければと思います。

クラシックバレエというだけあって、古典の世界は奥が深いです。