2010/11/08

“一物全体食”

今日は家に帰る途中、最寄りの駅の近くのスーパーに寄りました。
トリの水炊きの材料を買うのと合わせて、欲しい物があったんです。
それは立派な葉っぱが付いた泥付き大根。
出掛けにチラリと眺めてはいましたが、まさか立派な葉付きお大根を持って稽古場に行くわけにも行かず、帰りに買う事に。

実は、最近、電車で移動している最中に読んでいた雑誌においしそうな料理記事を発見したんです。


 『いのちを支えるスープ』で有名な辰巳芳子さんの「野菜に習う」というコラム。

大根葉の食べ方について書かれているコラムで、固い粗葉を素揚げにしてそれを細かく砕いたものを大根おろしと和え、ポン酢少々で絶妙な調和のとれた美味しさとのこと。

しかーし、帰りにスーパーに寄った時には葉付き泥大根はすでに売り切れ。。。。。



辰巳芳子さんのコラムに食べ物を余すことなくすべて食べてしっかりと栄養素を摂る「一物全体食」(いちぶつぜんたいしょく)について書かれていました。
大根の葉も美味しく賢く頂こうというわけです。
私は子供の頃から大根の葉が大好き。
細かく刻んだ大根葉をさっと炒め、それにじゃこを混ぜて醤油をタラリとやったものでご飯を美味しく食べて育ちました。
育ち切った後は日本酒の肴で美味しく頂いています。くぅ〜、飲みたい。

今日のところは仕方がないので、立派な葉っぱのついた大根は、次のチャンスを待つことにします。


そういえば、と思って見てみたら、我が家の本棚に辰巳芳子さんの本が2冊。
『味覚日乗』『味覚旬月』(ちくま文庫)

どちらも我が家の台所を取り仕切るパティシエ様の本。
雑誌を読み終わったら、この本を移動中に読む予定。
無性にお腹が空いてしまうでしょうね。