2015/02/08

シンプルの先に宿るもの

「バヤデール」のマヌー(壷の踊り)の壷。
只今、オートクチュール?で発注製作中。
これに塗装を施し飾りが付きます。
やっぱりバレエに限らず、踊りのベースはきちんとコントロールされたシンプルな動きのパーツなんじゃないかな、と思います。

クラシックバレエの場合は何の癖も取ってつけたような飾りもないアンナバンだったりアン・オーだったり。
そのシンプルな、かつ確かにコントロールされたポジションのつながりが踊りになる。
シンプルな踊りの中にこそ、踊り手の個性が光り、物語性を織り込む余地も生まれてくる。

今、私が振り付けをして作っている踊りは完全なるクラシックバレエではありません。
バレエとコンテとジャズどれにも当てはまるような無国籍料理のような感じ?かな。
それでもやっぱりシンプルな動きが大切で、足も上げない回りもしないステップのひとつひとつが洗練されていないと踊りとして成立しません。
今日は振付をしていて改めてそう思いました。



【今日の晩ご飯】トマトスープと鰯のマリネ
そして大急ぎで作ったマカロニ
食べないと心身ともにもちません......
今回、私が作っている作品は、クールかと思ったら実はコミカルで、コミカルかと思ったら実はシュールで、そしてどうしようもなく切ない。でも、愛おしい。
そんな作品です。
今日はダンサーがうるっとしながら踊っていました。

生徒さん達の踊りも私の作品もぼちぼち振付作業が完結しますので、これからは余計なものを極力そぎ落としていこうと思います。
まずはシンプルに。
そのシンプルが一番難しいのですが.....
シンプルの先に見えてくるものはいったい何かな?
引き続き、5月の本番に向けて練習あるのみでございます。