2010/12/21

踊って話す外国語

今夜は「バレエ」の話。

英語がひとつひとつの単語を覚えないことには話せるようにも書けるようにもならないのと同じで、バレエもひとつひとつのPas(パ=ステップ)を覚えない事には踊れるようにはなりません。

英語の単語に当たるバレエのPas(パ)を覚えたら、今度はそのPasをうまくつなげてひとつながりの踊りにする術を身につけなければいけません。
そして英語が流暢に話せるようになるのと同じように、そのPasのつながりを優雅に踊れるようになるためには何度も何度も繰り返し練習する必要があります。

これでやっと身体で「バレエ」の単語であるPas(パ)を使ってお喋りができるようになります。


アラベス(=Arabesques)ひとつにもこんなに種類が!


バイリンガルの人は、幼少期に海外で暮らし日々外国語に触れて育った方がたくさんいらっしゃいます。
「バレエ」も身体で話す外国語のようなものだとすると、やはり幼少期から始めるにこしたことはありません。

だとしたら、大人からバレエを始めた人はどんなに頑張っても程度が知れていて、たとえ一生やっても優雅に踊れるようにならないんじゃないかと絶望的な気持ちになってしまうかもしれませんね。

でも、大丈夫。
言葉の壁があっても外国人と恋に落ちて結婚した人が、愛し愛されているうちに自然と言葉を覚えていくでしょ。
そして、あっという間にかわいいハーフの赤ちゃんが生まれたりするでしょ。
大人からバレエを始めた人は、「バレエ」に恋して結婚しちゃえばいいんです。
これが上達への唯一の近道です。


「バレエ」をどこまで愛せるか。
すべてはそこにかかっている、と私は思っています。
その愛が報われるかどうか何て考えている暇があったら、稽古場に行って稽古しましょう。

「バレエ」は踊って話す美しい外国語。
私は英語はダメダメですが、「日本語」と「バレエ」のバイリンガル。
ひとつひとつの言葉=パを大切に、いつまでも“お喋りな身体”でいたいと思います。

明日もバーの横に立って、黙々と“お喋り”の稽古です。ふぅ。。。。
今夜はバレエのお話でした♪