2016/05/19

バレエって......

ポアントを履いたままの状態で撮影したレントゲン写真。
ポアントの釘が見えますね。
バレエのつま先を伸ばすことを医学的に言うと
“完璧なる足首の過伸展”だそうです。
今日は去年の秋に膝のオペをした川崎の病院に行きました。
膝の状態を見せてお土産代わりにヒアルロン酸を注射する月に一度の診察です。

膝はオペから半年以上になり、すでに“順調に回復”の時期をとうに過ぎて、以前より使い勝手が良くなり、Dr.に診てもらうのはもはや気休めのような気がしないでもありません。
それでもDr.から「元気だね」(私の事じゃなくて“私の膝”のこと)と言われるとホッ。(^^)
その反面、踊る生身は使い方によって強くもなれば壊れもする、、、そう自分に言い聞かせながら帰ってきます。





アメリカの通販バレエショップで売っている
外反母趾の治療(予防)装具。
寝ている間に装着するそうです。。。。

私の膝のオペをしたDr.はオリンピックに出るようなトップレベルのスポーツ選手の膝をオペしているその世界では有名な名医です。
が、バレエのことにはそんなに詳しくなく、診察の度に私にバレエの身体の動きに関して色々と質問してきます。

そんなDr.のバレエについての率直な意見。
「足首を過伸展させて硬い靴でつま先立ちするなんて、相当、足に悪いよ」
「グランプリエってやめちゃダメなの?膝に厳しいぜ」
確かにDr.の仰る通り。
でもその無茶を超越するのがバレエのスキル。
どれもこれも美しさのため。
競技スポーツは勝利のために無茶をして、
バレエ=踊りは美しさのために無茶をする。
「みんな無茶が好きだねー」
今日もDr.は笑顔で呆れていました。。。。


【今日のバレエのお勉強】
ポアントは1830年代にタリオーニというひとりのバレリーナが履いて踊ったのが始まり。
ポアントは“歴史のある靴”です。
バレエの歴史における女性ダンサーの踊り、衣装を進化させる原動力にもなった靴です。
そんな誰にでも履けるわけではない、バレエの歴史を作ってきた靴だっていうことを知っていてポアント履かないとバチが当たりそうですね。