『魅惑のコスチューム バレエ・リュス展』を見に行きました。
バレエ・リュス大好きです。
日本に居ながらにして、自分がバレエ・リュスの作品を踊れたのは、やっぱりかなり幸運だったんだな、と今更ながらに思います。
私が在籍していたバレエ団は、日本のカンパニーでありながら、作品ができた当時の衣裳をかなり忠実に再現(戦前から戦後にかけて)し、その貴重な衣裳を大切に保管しているバレエ団でした。
ペトルーシュカの衣裳。 |
そこには団長がお香?をたいて瞑想?する机があり、あとは舞台の小道具と衣裳の倉庫になっていて、私はその貴重な衣裳ひとつひとつを眺めるのが大好きでした。
掃除もそこそこに眺めていました。
東洋の隅っこの日本にも、物のない時代のはずなのに、ちゃーんと〈芸術〉は伝わり、存在したんですね。
財政難を打開しようとやった バレエ・リュス版「オーロラの結婚」 興行は成功しても経費がかかり過ぎて 結局、財政難は変わらず..... (いつの時代も芸術ってこうなんですね) |
自分がよく知っている作品の衣裳もありましたが、バレエ・リュスには現在に伝えられていない作品もたくさんあって、その衣裳はダンサーが着るというよりも、当時の時代の最先端を形にしたファッション。
当時のダンサーたちがあまりの踊り難さにストライキを起こした、なんていうとんでもない衣裳もあってビックリ。
バレエ・リュス版『眠り』の中のオオカミの衣裳は今でも十分に使えるステキな衣裳!
オオカミの頭の部分のかぶり物も実にカッコよかったのに、なぜか目録(3500yen)の中に写真がなくてガッカリ........
皆さんもこの夏は是非「バレエ・リュス展」へ♪
(9月1日まで。
過剰な冷房で会場内は冷凍庫なので要注意)
時代の最先端だった当時の衣裳はいま見てもかなり“美しく尖った”衣裳。
見応えあります。