現在、マリンスキーバレエが来日中ですが、私は『NHK音楽祭2012』のマリンスキー劇場管弦楽団を聴きに行きました。
指揮はバレエ公演で棒を振ることも多いワレリー・ゲルギエフ。
演目は玄人好みのなかなか渋い3作品。
メシアンの「キリストの昇天」
シベリウスの「バイオリン協奏曲ニ短調作品47」
プロコフィエフの「交響曲第5番 変ロ長調 作品100」
シベリウスのバイオリンを担当したのはレオニダス・カヴァコス。
1692年製のストラディヴァリウスを手にした音楽界のアフガンハウンド!
そのルックスとは裏腹に、その演奏はとにかく繊細。私にはちょっと淡白過ぎました。
一番面白かったのは、自分のパートではないオケのヴァイオリン部分を、ほんの一カ所でしたが、みんなと一緒になったて弾いていたこと。
思わずみんなと一緒に弾きたくなっちゃったんでしょうかね。
生き生きしていて楽しそうでした。
家から見える都庁が 今宵は世界糖尿病デーでブルー。 |
それでも、プロコフィエフはいいですね、エネルギーとスピード感に溢れていて。
終演後、ロビーでバイオリンのカヴァコスさんのサイン会があったそうですが、私は最後に聴いたプロコフィエフですっかりやる気を出して、明日のためにしっかとご飯を食べるべく、さっさと家に帰りました。
カヴァコスさんがアンコールで弾いたバッハの「パルティータ」は圧巻でした。
弦から弓が離れても、まだ音があった。
あんな音を耳にしたのは生まれて初めてでした。