2010/09/05

“巨星”の音

食道がんと闘っていた小澤征爾さん9ヵ月ぶりに指揮台に帰って来ました。
腰痛の悪化で時折、椅子に座りながらの7分間の指揮。
チャイコフスキーの弦楽セレナード第1楽章。
テレビのニュースでですが、さっきサビの部分を少し聴きました。
その風貌は“音の世界の翁”でしたが、エネルギッシュな音を繰り出すタクトは衰え知らずといった印象。
でも、7分間を振るのが精一杯だったんでしょうね。
腰痛、早く良くなって欲しいです。

実は昨日から小澤征爾さんの音を聴いています。

チャイコフスキーの「白鳥の湖」
ボストン・シンフォニー・オーケストラ
指揮:小澤征爾

次回の発表会で生徒さんが踊る曲が入っているので、じっくり聴いて勉強中。
よく知られた「白鳥」の曲ではありませんが、ヴァイオリンの音色が美しい哀愁漂う一曲です。




演奏が収録されたのは1979年。
当時の小澤征爾さんはお顔がまん丸。→
(アンパンマンみたい!)

実は、私はフツーの幼稚園には通わず、小澤征爾さんご出身の桐朋学園音楽科の幼稚舎に5才の時まで通っていました。
“英才音楽教育”を受けたはずなのですが、脳味噌がまだ未完成過ぎた上に、“天才”ではなかったので、桐朋小学校に入学すると同時にピアノの方はフツーの教室に移りました。
(というか、クビになったんだと思います)

桐朋幼稚舎時代に一生懸命練習して先生に聴いて頂いた曲は、
♪ブン、ブン、ブン、蜂が飛ぶぅ〜、お池のまわりに野ばらが咲いたよ、
ブン、ブン、ブン、蜂が飛ぶぅ〜

とほほ。。。
ほかにもあったはずですが、憶えていません。
でも、自分が天才じゃないんだ、ということを自覚したことだけは幼いながらもしっかりと憶えています。
芸術の世界はキビシ。。。。。