2019/06/03

音楽様、様。

昼休みもずっと稽古場の中。ランチはもちろんおにぎり。
私のダンスに即反応して
すてきな音楽を弾いてくださった
伴奏=アカンパニストさんは時々、
お世話になる稽古場でお会いする方だったので
とても心強かったです。(^ ^)
週末のDance for PD(=パーキンソン病の人のためのダンス)の集中勉強会。
たくさんの刺激を受けて帰って来たせいか、昨日は横になってもずっと頭の中であれこれ反芻してしまってとても疲れているのになかなか眠れませんでした。
私が初めて作ったパーキンソン病の人たちのための踊りは「ちょっと不思議なおにぎり屋さん」。
身体の様々な箇所が不自由で思うように動かせないパーキンソンの人たちが、おにぎりを作るという一連の身体動作を繰り返しながら、周りにいる人たちも巻き込んでの即興要素もあるユーモラスなストーリーを踊って演じる、という短い作品。


日本人の誰もが知っているおにぎりを動きのベースアイテムに選んだことが評価されて反応は上々でした。
日本のソウルフード、おにぎりはアメリカとオーストラリアから来ている講師陣にも好評で、ちょっと子供っぽいかな?(パーキンソン病患者さんは年配の方がほとんどなので)と心配でしたが、みんなにレクチャーしながらの踊ってのプレゼンはとても盛り上がって嬉しかったです。

もちろん、このパーキンソンの人たちのためのダンスは、有名なバレエ作品の中から作ることもできます。
例えば、「ジゼル」の花びらで恋占いをしてその後、アルブレヒトと腕を組んで踊るシーン。
花びらを一枚一枚つまんでとる、という指先の細かい動作はパーキンソンの多くの人にとって困難な事。
その後、花を捨てて椅子から立ち上がるという動作も足が思うようにならないパーキンソンの人にはかなりの勇気を要する事。
そしてアルブレヒトと腕を組んで踊るところは仲間のパーキンソンダンサーと腕を組んで揺れてバランス感覚の向上に役立てるも良し、転倒のリスクが高い人は介助者と腕を組んで踊るも良し。
バレエが好きなパーキンソンの人だったらこの「ジゼル」、喜んでくれそう。

「白鳥の湖」の白鳥のアームスは立ち上がることが困難なパーキンソンの人のための上半身を使ったステキな踊りになるし、空を優雅に飛ぶというイメージが立ち上がろう、という意欲にもつながるかも。(「白鳥」は各国のパーキンソンの人たち、特に女性陣に大人気だそうです)

私の教室で腹筋のテーマ曲になっている「ロミジュリ」の騎士の踊りは、歩行の感覚を失わないための力強い踊りにできそう。
とか、バレエ作品に限らず、ミュージカルや映画、そして名画などからも様々なアイディアを抽出してひとつの立派な、でもパーキンソン病の人たちのための踊りにするのがDance for PDのArtistic Director(振付家)の役割です。

私の場合、バレエが十八番ですが、今回のプレゼンは世の中にはバレエ芸術にあまり関心がない人もいることを想定して、あえて「おにぎり」でいきました。🍙✌️


明日のお弁当のホットサンド。
今日はバジルのオイル漬けを作ってみました。
これでパスタをモリモリ食べて今週を乗り切る予定。
今日は私にしては珍しく、浅い眠りで寝不足モード。。。
ぼんやりした身体をポアントの稽古で一旦は強制的にしゃんとさせたものの、すぐに脳みそも身体もぐんにゃり…

さらに勉強して来年はブルックリンの本部
で、Dance for PDのteaching (もちろん英語で)ができたらいいな。。。

やっぱりダンスは世界の共通語!
言葉の壁、そして身体の壁も超えられるはず。



【今日の1曲】1’29”〜♪
私のパーキンソンダンス作品にピアニストさんがその場のインスピレーションで弾いてくれた曲はチャップリンでした。
この名曲の力もあって、私の処女作はとてもいい作品になって、本当に音楽の力に感謝、感謝。
「不思議なおにぎり屋さん」がどんな踊りか知りたい方は是非お声かけください。一緒に踊りましょう。パーキンソン病じゃない人が踊っても十分に楽しい踊りです。