2016/01/20

やさぐれないポアント

昼を過ぎても半睡状態の花子。
このままトロトロとあの世へ逝ってしまっても
不思議ではありません。
今日の夜のオトナクラス「ポアント基礎」。
バーの助け?なくセンターでポアントのパッセをする度に、どうにもこうにも歯が立たないという出来なさ加減に毎度グッタリしていた生徒さんが、今日は目出度いことにシャッキリと出来ました、ポアントでパッセ♪
ニッコリと一言。
「せいせー、初めてポアントが楽しい!」
えっ......っていうことは今までは“苦行”だったのね。。。

「じゃあ、これもできるでしょ」ともう一歩進んで、そのパッセを連続してやってみることにしました。
パッセ、パッセ、パッセと3回続けて。
オトナからバレエを始めたポアント初心者のとって、連続パッセはひとつの壁、これが乗り越えられればポアントで踊る世界が大きく広がります。
なのに、「せっかく今まで楽しかったのに.....」と生徒さんは渋い顔。


今日も“この世”で目覚めた花子の寝起きの顔。
さすがに19才ともなると
化け猫ぶりに磨きがかかってきました。

ふぅ〜、技術の壁の前に心の壁がありますね。

生徒さんたちによると、毎度ポアントの稽古で玉砕して「やさぐれて」帰って行くんだそうです。

ここで【日本語の勉強!】
「やさぐれる」は不良の間で使われていた隠語「やさぐれ」が転じた言葉。
「さやぐれ」の「やさ」は」「鞘(さや)」の反転で、刀の刀身部分を入れる筒の意味から「家」、「やさぐれ」の「ぐれ」は外れること。
つまり家出することや家出人を「やさぐれ」と言った。
その意味が「ぐれる」と混同して「すねる」「ふくれる」「無気力でなげやりになる」という意味として使われている。



腹が減ったと喋り出したら
ひとまず今日もお達者でご機嫌な証拠です。

つまり、ポアントやってぐれちゃうんですね.....

出来ることなら、バレエという「やさ」=「鞘(さや)」から外れることなく、気持ち穏やかにやって欲しいポアントの稽古。
目指すは、やさぐれないポアント。
やさぐれちゃうほど、ポアントは難しいこと、もちろん私も知っています。
でも、やさぐれちゃいけない、バレエですから〜♪
来週もパッセ、パッセ、やりますよ。







海の向こうではNew York City Balletの年明け冬公演が開幕。
次はいついけるかなぁ〜?