先日、会った事のない〈八戸の女の子〉と電話で話をしました。
彼女は受験で宇都宮に来ていて、地震が発生して足止め状態に。
何とか自力で羽田発青森・三沢空港行きのJALチケットを手に入れたものの、電車が不通の宇都宮からどうやって羽田まで行ったらいいのか、途方に暮れていた様子。
そんな彼女と出会ったのが教え先で地震に遭い、宇都宮で足止め状態だった友達のダンサー。
「八戸の女の子と一緒なんだけど、どうしよう・・・・」
私に電話をしてきた友達のダンサーは車で迎えに来る旦那さんを待っている最中でした。
まずは〈八戸の女の子〉が持っているJALチケットが確かに有効であること確認。
そして、東京都内・近郊の現在の交通事情、羽田までどうやって行ったらいいなどを、出先で情報収集が困難な友達のダンサーに代わって、我が家のPCであれこれ調べ、できる限りの情報を伝えました。
結局、〈八戸の女の子〉は迎えの車に一緒に乗って埼玉の友達のダンサーのお宅に移動。
夜、友達ダンサーの自宅に辿り着いた〈八戸の女の子〉と再び電話で話をしました。
「ありがとうございます」と言う彼女に「しっかりね、頑張ってね」としか言えませんでした。
幸い彼女のお宅は山の上にあって家族は無事との事。
それでも、帰ったら避ける事のできない様々な現実を目の当たりにすることになるでしょう。
電話の向こうで時折、声を詰まらせていた〈八戸の女の子〉。
「元気だから大丈夫です。メールします」と言ってくれた彼女に一日も早く平穏な日々が戻ることを祈ります。
青森は10年以上前に『日本文化デザイン会議』に参加するために一度だけ行ったことがあります。
その帰りに寄ったのが、三沢にある『寺山修司記念館』。
粟津潔氏デザインのステキな記念館、というか不思議な空間。
また行きたい場所です。