2010/03/04

ベテランの緊張感

今日は稽古場の帰りに原宿のクエストホールで「小松政夫とイッセー尾形のびーめん生活2010 in クエスト」を観て来ました。

 大ベテランの小松政夫さんと、飄々としたイッセー尾形さんがわずが3日間の稽古で挑むふたり芝居。

ベテランふたりがマジで緊張しながら、ほぼその場で作り上げる舞台を楽しんできました。
映画やテレビで見るふたりとはまったく違います。




おふたりは事前に取り決めておいた展開や台詞を結構忘れてしまうそうです。
ストーリー展開を決めたはずが、やってみるとあっという間に脱線してしまって、一寸先は闇。。。
そんな時に威力を発揮するのがお互いの役者とのしての芸歴と場数だそうで、突如、想定不可能のスリリングでおもしろいアドリブがお客の前に飛び出してくるんです。
その瞬間をリアルに体感することがこのふたり芝居を観る楽しさです。


イッセー尾形さんの芝居(ひとり芝居)を初めて観たのはもう20年くらい前のことです。 今はなき渋谷ジャンジャンで観ました。
当時1800円。
→これが当時のチケット

今は時代も場所も変わって5000円。
変わらないのはイッセー尾形さんがギョーカイに深入りしない役者さんであること。



舞台人たるや、どんなにビビっても客の前に出ていく気概がないダメですね。
丸裸で突っ込んで行く勇気っていうヤツでしょうか。
それをエンジョイできないようじゃ、舞台人はやってられませんな。
とか言っても、楽しむ余裕なんてないでしょうね。
誰でも本番は必死ですから。