2012/02/10

『猫飼好五十三疋』


今宵は昨日の歌川国芳の話の続き。
国芳は常に十数匹の猫を飼い、懐に猫を抱きながら絵を描いていたという無類の猫好きだったそうです。
彼の作品には猫を題材にした作品も多く、上の『猫飼好五十三疋』は「東海道五十三次」を猫を置き換えたユニークな作品。
この作品は3枚つなぎの版板でできた作品で、これまで行方が分からなかった1枚がイタリアで見つかったとかで、昨日観て来た『歌川国芳展』で初めて3枚つなぎの完成版が公開されていました。

今日の稽古に手拭いファンの生徒さんが『猫飼好五十三疋』柄の手拭いを持って来てくれました。
ちなみに本日、私は国芳ならぬ歌川広重の『猫』の手拭い。
猫は浮世絵師にとって格好の素材なんでしょうかね。

あらら、、、iPhoneで撮った写真を載せたいのに、エラーが出て読み込んでくれなひぃ。
せっかく撮ったのにぃ。
PC(?)blogger(?)ご機嫌が直り次第、浮世絵師による猫手拭い載せます。
今宵はおやすみなさい。もう、眠い。。。。



一夜明けたらご機嫌が直りました。

こちらが生徒さんがお持ちの『猫飼好五十三疋』の手拭い。

猫好きには有名な谷中の「ねんねこ家」でお買いになった一品だそうです。






こちらの橙色の手拭いは私の広重「猫」。

どちらも猫の細かい仕草をよくとらえていますが、広重に比べて、国芳の方がおもしろおかしく擬人化されている猫で、「こういう人、いるいる」という感じ。

かわいいだけじゃない所が国芳猫の味でしょうか。