2013/11/03

自分のためのポアント

今日は四谷、青山、目白と駆け足で移動。
時計を睨みながら、ヒヤヒヤ。。。。
今宵もすべての予定をフルで遂行できて、ホッ。。。。

スタートから約1ヶ月が経過した発表会のリハーサル。
リハを重ねるごとに、グイグイと上達してきている人は、やっぱり普段の稽古の受け方も明らかに違ってきている、というのが見る側の私の感想です。
と言うか、普段の稽古の質が良くなってきているから、リハでの踊りも良くなっているんですね。
私がその人に極上のアドバイスをしたから、というのではありません。
踊る人自身が、自分で自分自身を変えてきているんです。

(今宵はここで小休止。NYCダンサーのエネルギッシュなポアントワークを眺めましょう)



それにしても、大変ですね、ポアントは。
バレエでよく言うところの“引き上げ”の体幹の筋力がないと、決定的に下腿になんらかの支障が現れます。
膝とか、足首とか、足指とか。
正しいターンアウトができていないことも、痛みや故障の決定的な原因なります。

プロだって必死になってやっとのポアントを、大人からはじめたバレエで履いて踊ろうというんなら、相当の覚悟とやる気がないとただの苦痛で終わってしまうでしょう。
(ちょっとした、つま先の痛い?バレエ体験にはなりますが)

日々の稽古はもちろんですが、それ以上に毎日のストレッチと筋トレ、強さとしなやかさの維持が必須。
ストレッチと筋トレは基本的なことさえ学習すれば、自宅で稽古代がかからずして出来ます。
テレビを見ている時間があるのなら、やらないと。
それができないとしたら、ポアントで踊るのはムズカシイ。
というのが、私の考えです。

でも、覚悟とやる気さえあえば、確実にできるようになるのが大人からはじめたバレエのポアントです。
ポアントを履いて踊ろうというのなら、ストレッチ&筋トレを3度のご飯、歯磨きと同じように、当たり前の習慣としてやって欲しいというのが私の願いです。
自分でやった事の積み重ねは、確実に自分の自信になりますから。

こちらの映像もなかなか見応えあり)

冷たい雨が降り出した晩秋の夜。
ずぅーっと昔にオペした私の左膝の鈍痛が私に言ってくれます。
「おい、さぼるなよ」って。