2013/06/12

バレエというお稽古事

「最近、足の指がさらに伸びたんじゃない?」
と人から言われた私の足。そう??
今日は10日以上ぶりに鍼の先生の所に行きました。

頑張り疲れが少々溜まった身体にぷちぷちと小さな風穴を開けて、風通しのきっかけを作ってもらって、あとはまた自分でストレッチしたり、稽古したりして、動きながらさらに風通しを良好にする。
私にとって鍼はそんな感じの、ひとつの身体メンテナンス作業です。

鍼をしてもらいながら先生と色々なことを話します。
今日は「ストレス・マネジメント」をいかにするか?について。
何をしていたって、どんな生き方をしていたって、ストレスがないなんてことは絶対にない。
だから、ストレスに備える。
ありとあらゆる準備をして備える。まずはそれが基本。




しかーし、人生には想定をはるかに上回る予期せぬ自体がドカーンと起る。
とてつもないストレスが襲ってくる。
それでも、ある程度の対ストレス準備がなされていれば、ドカーンときたものに押しつぶされずになんとか生き伸びることができる。
少々傷ついても、死にはしない。
そうやってなんとかしのいだ経験は精神的な強さになる。
もちろん、それに比例して、肉体も強くなる。

「バレエって続けていると嫌でも強くなるよね、嫌になっちゃうほどムズカしいのに、それを練習して練習して、舞台にまで上がって人前でやるんだから」
というのが、バレエの稽古をしたことがある鍼の先生の感想。
(先生は男性ながらも、ダンサーの治療のために自らレッスンをしていたことがあります)

できないことをやるのは、できることを気持ちよくやるよりも、ストレスがかかります。
日々の稽古をしているのは、そのストレスを最小限に止め、本番にドッカ~ンと一気にストレスがかかってもパニックにならないためなのかも知れません。
ストレスに慣れる訓練とでもいうんでしょうか。

ド緊張する本番はストレスがあってトーゼン。
お稽古事のバレエであろうと、舞台(=本番)は緊張するし、それ相応のストレスもある。
そのストレス・マネージメントが日々の稽古と、そしてその他の色々な準備。
生まれて初めての発表会を経験した子供たちが、終わってみるとなんだかグンと成長しているのは、このストレスに打ち勝ってひとつの事を成し得た自信と自覚が芽生えているからかな、と思います。
オトナの生徒さんの中にも、舞台で踊るという経験をして、普段の雰囲気が少し変わったなと思う人もいらっしゃいます。
人って、何歳になっても経験によって、変われるんですね。

大変な事に向かってできるかぎりの準備をする。
そんなバレエというお稽古事ができれば、他のことも頑張れるはず。
思い切って1歩前に進もうという人の背中を、そっと押して3歩先を教えるのが私の役目でしょうか。

「先生」って、先を生きるって書くんですよね。
今は皆の先頭を生きていようと頑張っているのですが、この先、お若い皆さん達に3歩先へとガンガン進まれたら、私はあっさり皆の後ろに回って、皆さんのお尻をペンペンと叩く役目に徹しようと思います。

ふぅ、明日はきっと雨。
楽しい自転車移動の木曜日なのにぃ。。。。。
ジメジメしていても心身ともに風通し良くぅ〜。