今日はとっても悲しい日です。
おっしゃー、今日からリハーサル頑張るぞぉ〜って思って出かける支度をしていたら、お世話になっている稽古場の大先生が亡くなったという知らせがきました。
予想はしていました。
いつかはこういう日がくるって。
5年前に子供の時にバレエを教えてくれた恩師が亡くなって、ここ数年の間にバレエ団でお世話になった先生の何人かも亡くなって、そして今度は尊敬する女性でもある先生が亡くなって.......
3才からバレエ始めて45にもなると、こういう経験をいくつも味わうことになるんですね。
バレエの先生を亡くすというのは、踊っている人間にとって、親を亡くのも同然です。
もしかしたら、親以上かも。
実の親以上に自分が一番みっともない姿とか、だらしがない姿を知っているのがバレエの先生。
そんな先生に褒められたくて、認められたくて、その想いに応えようと歯を喰いしばって頑張ってきていますから、やっぱりある意味、親をはるかに凌ぐ存在です。
去年は教室の発表会のリハーサルに突入した途端に父が亡くなりました。
それでも何食わぬ顔をして日頃の稽古にリハにと忙しくしていました。
親不孝者なのか、実は涙のひとつも出ませんでした。
なのに、バレエの先生だと、どんなに忙しくてもそうはいきません。
今日はろくに休憩もなくスタジオに入って5時間ずっとリハーサル。
予定通りガンガンと振付をして、ダンサーの皆さんもグイグイと頑張ってくれたので、夢中になれて助かりました。
でも、ちょっとでも集中が緩くなると泣きそうになるので、深呼吸のようなため息を百万トン。。。。。
どうしようもない気持ちをごまかし、ごまかし。。。。
リハが終わったら、すっかり腑抜け。重たい気持ちを引きずって帰ってきました。
座り込むとただただぼーっとしちゃって寂しくて泣けてきます。
「人間には生年月日がある。しかし、死年月日は本人さえわからない。
だからこそ、惰性のなかでではなく、自分の力で決めた道を進もう」
踊り以外のこともたくさん教えてくださる先生でした。
明日も前に進むためにがっちりと晩ご飯を食べて、いつも通りにストレッチをする自分が今日は辛いです。
生きていると、どうしようもなく寂しいことがあるんですね。