2010/02/02

カステラ道。

自分の稽古を終えてボンヤリしていたら、突然「福砂屋のカステラはザラメを敷いてはいないみたいですよ」って声を掛けられました。
稽古場で突然「福砂屋」って言われたのでちょっとビックリ。実に色々な方が私のブログを読んでくださっている様子。

福砂屋のカステラは底の部分にザラメがあるじゃないですか。
でも、敷いてはいないって一体どーいう事?ということで、早速、「福砂屋」のホームページを見てみました。

ガァーーーーーン。確かに敷いてはいません。勉強不足でした。
なんと、福砂屋さんは生地に混ぜ込んでいるのでした。
えぇーーーー、でもでも、福砂屋のカステラの底は石畳のようにキレイにザラメが敷き詰められた状態。焼いている間に生地に混ぜ込まれたザラメが底に沈殿していってあんなにキレイに敷き詰められた状態になるんでしょうか?
次第に熱を帯びて行くカステラ生地の中をゆっくり底へと沈んで行くザラメ。
その過程でザラメの角が少し丸くなり、粒の大きなも多少小さくなって食べてもガリガリしないザラメへと変貌と遂げて行くのでしょうか?
だとしたら、まさにマジック! 何とも芸術的!!

福砂屋さんのホームページにあるカステラの製作行程を紹介する映像は一見の価値があります。
一心不乱に卵白の撹拌具合に全神経を集中させている職人さん達の姿には、「カステラ道」を極めた者のみが発するオーラみたいなものがあってちょっと怖いです。
その“音”も読経にも似た響きがあって荘厳です。
皆さんも是非ご覧ください。
ホームページの解説によると、やはり程よく角が取れたザラメの沈殿具合が福砂屋さんの企業秘密というか職人技の様です。

我が家の場合はやたらとうるさい電動ミキサーと栗原はるみの幸せレシピ本がおまけについていたオーブンレンジですが、近々「なんちゃって福砂屋」のリベンジしないと。
ザラメマジッ〜クが起きるかどうか、乞うご期待!
目指すは「壱萬円のカステラ」とかなんとか、浮かれている場合ではなかった。
あとは我が家のパティシエ様がその気になってくださるかどうか・・・・

「テメエは食うだけ」の分際で今日も我が家の「カステラ道」について真剣に考えました。


【クイズ】

この美しぃ〜つま先は誰の御つま先でしょうか?
ヒント:残念ながら私のつま先ではありません。