2015/12/04

アッサンブレ考

RAD(=Royal Ballet Academy)にも
アッサブレは「跳ぶステップがいつもそうであるように、
アッサブレもドゥミ・プリエで始め、
それから後ろ足をバットマン(=足を伸ばす)する」とあります。
自分がこれまで当たり前にやってきたバレエのステップを改めて考えないといけないことがあります。
今日はバレエのアレグロでお馴染みのアッサンブレで頭を使いました。

バレエの先生の中にはアッサンブレを教える時に、横アッサブレの場合、足を横にバットマン(=横に出して)してからプリエをしてジャンプすると教える先生がいらっしゃるそうです。

足を出してからもう片足をプリエしてジャンプ。。。。
確かにこれでもアッサンブレが出来なくないような気もします。
が、私は子供の頃、まずは両足5番でプリエをしてから横に足を出してアッサンブレ♪と習いました。
バレエはどんなパ(=ステップ)もプリエに始まりプリエに終わる、これが私の子供時代の師匠の言葉です。


が、アッサンブレが足を出すことから始まるのか、プリエから始めるのか、今更ながら不安になってあっちこっちのバレエ教本を引っ張りだして調べてみました。
うーーーむ、やっぱりどれにもプリエに始まるとある.....
やっぱり世界的にみると足を出すよりも先にプリエですね。
私はそう習ってきたし、やっぱりそう思います。


こちらはアメリカの大学で使われているバレエ教本にあるアッサンブレ。
こちらにも「Begin in 5th plie〜」とあって、
それから「brushing the back leg to the side」とあります。

子供がひとつひとつのパを学ぶ段階ではプリエをしてから足を出してジャンプ♪でいいと思いますが、本来の早いテンポでのアレグロステップとしてアッサンブレをする場合はそれでは音に(=リズム)に間に合わないので、プリエと同時に足を出すアッサンブレにステップアップというか、レベルアップしていくんじゃないかというのが私のアッサンブレ考。
バレエの基本ステップひとつにしても、色々な教え方、解釈があります。




アメリカのバレエ教本、アッサンブレの続き。
体の下にすぐに足を集めて
At the peak of the jumpでtight 5th positionになるのが
大切と書いてあります。
アッサンブレ=「集める」とは空中の5番に集めること。
これがアッサンブレのアッサンブレたる難しさです。
私は10代の半ばに外国人の先生にバレエを習った時に徹底的に「和製バレエ」を直されたちょっと苦い経験があります。
「和製バレエ」で踊るとステップのやり方が違うだけではなくて、踊りのアクセントが上ではなくて下、ちょっと盆踊りっぽくもなってしまうんです.....
足をバットマンしからプリエしてジャンプするアッサンブレ......これって、もしかして和製?
ふぅ〜、バレエって先生によって解釈と教え方が少しずつ違ったりするので難しいです。
国や流派によっても多少スタイルが違うし........




【今日のバレエ映像】アッサンブレ♪ 私はこのやり方です。